- シニア情報生活アドバイザーマガジン
- (第178号−2019年5月31日)
発行:一般財団法人ニューメディア開発協会
シニア情報生活アドバイザー事務局
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□ <目次>
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[トピックス]
●お詫び:令和対応による各種登録証の発行遅延について
●マイクロソフト社員がボランティアで、最新のWindows&Officeの講義
[スキルアップ講座]
●スマホやタブレットのセキュリティ対策(前編)補正版
−−− メロウ・マイスター 臼倉登貴雄 −−−
●プログラミング教育って何(その2)はホームページへ掲載
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□ トピックス
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●お詫び:令和対応による各種登録証の発行遅延について
4月1日より、「シニア情報生活アドバイザー」の新規登録及び更新、スマホタブレットアドバイザー/マスターの登録作業が出来ず、登録証が発行出来ず皆様には大変ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした。
登録証の発行については外資系のクラウドシステムを利用しておりますが、令和対応は当初は連休明け対応とのことでしたのでそれを待って発行する予定でしたが、当協会の該当サーバーが外国にあり、令和対応がされる予定が未定である事が判明いたしました。
つきましては、急遽方針を変え、和暦から西暦にシステムの変更を依頼し、作業を近日中に再開いたすこととしましたが、4月分から現在まで未処理分が大量にあり、皆様のお手元にお届けするまではまだしばらくかかると思われますので、今しばらくお待ちいただけますようお願いいたします。
●マイクロソフト社による「Windows&office講座」の開催
日本マイクロソフト株式会社の社会貢献活動の一環としてシニア情報生活アドバイザー養成講座の実施団体向けにマイクロソフトの社員が講師として授業を無料で開催してくださることになりました。
講座は、最新のWindows&Officeについて質疑疑応答も含め、1.5〜2時間程度です。
時期は、7月から9月の間に実施します。
ご希望の団体は6月13日(木曜)までに下記の事項を記載して事務局あて
(sa@nmda.or.jp)お申込みください。
※希望内容は「 Windows & Office」 又は「 Windowsのみ」どちらかにしてください。
団体名
担当者氏名
メール
電話番号
希望日時
開催場所
対象人数
希望内容
・ 講師料、交通費の必要はありません。
・ 地域・時期によりご希望に添えない可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
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□ スキルアップ講座
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●プログラミング教育って何その2はホームページへ掲載
今号では、前号で掲載した「プログラミング教育って何 その1」に引き続き「その2」を掲載する予定でしたが、原稿に画像を多用していますので、このメールマガジンはテキスト形式で作成していますので掲載できません。
そこで、原稿をPDFファイルにし「シニア情報生活アドバイザーのホームページ」に掲載いたしましたので、下記のリンク先でご覧になってください。
http://www.nmda.or.jp/mellow/adviser/sono2.pdf
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●スマホやタブレットのセキュリティ対策補正版(前編)
メロウ・マイスター 臼倉登貴雄
スマホやタブレットのセキュリティ対策(前編)は第166号で紹介しました。
紹介後、問い合わせやセキュリティ対策講座の実施依頼がありました。
その結果を踏まえて、前回の紹介に変更になった個所の修正や説明の補正や具体例の追加をいたしました。
特に、Android OS の場合、各バージョン毎に操作手順に違いがのある個所がありましたので、各バージョン毎にその個所の説明を加えました。
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スマホやタブレットのセキュリティ対策は万全ですか!!
現在、多くのシニアが、スマホやタブレットを使用するようになりました。
ニューメディア開発協会のスマホやタブレットマスター講習会も始まりました。
スマホやタブレットの使用には、パソコンとは違ったセキュリティ対策が必要となります。
スマホやタブレットを対象にした悪意あるソフトウェア(アプリ)やWebサービスが増加しています。
また、個人情報流出や遠隔操作等の被害にかかる機会が生じています。
特に、スマホ(Android端末)を対象にした悪意あるアプリが増えています。
※なぜ、Androidに悪意のあるアプリが多いのかというと、Android OSは誰でもが無料で利用できて開発ができるオープンソースOSですので、Google Play以外にも多くアプリが公開されていて利用することができるからです。iOSはapple社が独占していて、アプリの公開はApp Storeのみとなっています。
そして、スマホは携帯性に優れていますので、紛失、盗難、悪用されるリスクも高くなっています。
スマホやタブレットは、便利なものですが、このような被害やリスクを避けるためには、セキュリティ対策が不可欠なことだと言えます。
1.OSやアプリは常に最新の状態にアップデートしておくこと
スマホやタブレットのOSやアプリは、完璧なものでありません。「機能強化」もありますが「脆弱性」といってセキュリティに関する欠陥が見つかることもあります。
OSやアプリは、こうした欠陥(脆弱性)の対策として、頻繁にアップデートされていますので、出来るだけ最新の状態を保つことが必要です。
※但し、古い機種ですと最新のバージョンにアップデートできない場合があります。
<iOS端末でのOS確認方法>
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で確認します。
<Android端末でのOS確認方法>
「設定」→「システム」→ 「詳細設定」→ 「システム アップデート」で確認します。
※「詳細設定」が表示されていない場合は、「端末情報」(タブレットの場合は「タブレット情報」)をタップします。
※Android 6.0 7.0 8.0 9.0 共通です。
※Android OSのバージョンや機種によってはアップデートできないものがあります。
アプリは、自動アップデートを利用して、常に最新の状態で使用することも必要です。
<Android アプリを自動更新する設定>
Google Play ストア アプリを起動します。「設定」(左上の三)→「設定」→「アプリの自動更新」→「Wi-Fi経由のみ」にチェックを入れ「完了」をタップします。
<iPhone アプリを自動更新する設定>
「設定」→「iTunes StoreとApp Store」→「自動ダウンロード」欄の「アップデート」を「オン」にします。
※Android 6.0 7.0 8.0 9.0 共通です。
2.セキュリティ対策アプリは必ず導入しておくこと
スマホやタブレットをセキュリティ対策しないで使用していると多くのトラブルに発展する可能性があります。
例えば下記のようなことが発生します。
・電話帳やメールなど様々な個人情報が抜き取られる
・意図せずSMS(ショートメッセージサービス)を送る
・通話が盗聴される
・外部から遠隔操作され犯罪に使われる
現在、スマホやタブレットから多くの悪さをするウイルスや個人情報を抜き取る危険アプリが発見されています。
こうした悪質な行為に対抗するためには、セキュリティアプリの導入が不可欠です。
セキュリティアプリは、有料、無料のものが数多くありますので、「セキュリティアプリ」で検索し、機能比較して必要なセキュリティアプリを導入することが必要です。
※特に、Android端末では多くのウイルスや危険アプリが発見されているので注意しましょう。
セキュリティアプリの選定に当たっては下記のような機能が備わっていると良いでしょう。
・危険なアプリのダウンロードをブロックする機能
・既にインストールされている危険なアプリを特定し、削除する機能
・ワンクリック詐欺、フィッシング詐欺サイトなど悪質なサイトへのアクセスをブロックする機能
・迷惑なメールや着信やSMS メッセージを遮断する機能
・紛失時の端末ロック機能
・遠隔地からのデータの削除機能
・GPS による端末の所在地特定できる機能
スマホなどを使っている時に、「ウイルスに感染しています!」といったような「警告画面」を表示されるものもあります。こうしたセキュリティ警告メッセージの多くは偽物です。良く確認しないで警告画面の説明に従って操作すると、実際にウイルスがインストールされてしまいますので注意が必要です。
下記の「Norton Blog」に対処法が記載されていますので参考にしてください。
https://japan.norton.com/security-alert-9280
3.アプリは信頼できる配布者(社)のものだけにすること
個人情報を抜き取るなどのウイルスの感染ルートは、悪質なアプリのインストールからです。
アプリを入手する場合は、公式のアプリストアで配布されているアプリは安心できますが、Webサイトから入手するアプリには危険なものがあります。
不正なアプリの多くは、アプリの開発や審査、配布が自由なAndroidをターゲットにしていますので注意してください。
特に、提供元不明なものや信頼できる配布者(社)でないものはインストールしないようにしましょう。
また、Android端末では、「提供元不明のアプリ」はインストールしない設定にしておきましょう。
<Android端末で「提供元不明のアプリ」はインストールしない設定にする方法>
Android 6.0と 7.0 では、「設定」→「セキュリティ」→「提供元不明のアプリ」のボタンを「オフ」にします。
※Android 8.0 からは、「提供元不明のアプリ」の機能は無くなりました。この機能は、デフォルトではOFFになったようです。提供元不明のアプリをインストールしようとすると必ず警告画面が表示され、その画面の「設定」をタップしますと「アプリ情報」の画面が開きます。次に、その画面の「詳細設定」にある「不明なアプリのインストール」をタップして「この提供先のアプリを許可」のボタンを「オン」してからインストールするように変わっています。
アプリをインストールする前にアプリの情報をチェックしましょう
<Androidの場合>
Google Play でインストールしたいアプリを開き「インストール」の左にある「詳細」(無い場合もあります)をタップし、下方向にスライドしてアプリの説明を確認、または、評価のレビュー、アプリの情報も確認できます。
<iPhoneの場合>
App Store でインストールしたいアプリを開き、下方向にスライドしてアプリの説明を確認、または、評価とレビュー、アプリの情報も確認できます。
4.外出先で公衆無線LAN(Wi-Fi)に接続する時は暗号化すること
公衆無線LAN(Wi-Fi)の中には、個人情報を収集する目的で開放されているものや、セキュリティ設定の不備によって通信が「丸見え」になっているものもあります。
例えば、スターバックスの無料Wi-Fiに関する公式サイトには、暗号化されていないため、SSL(https)やVPNを使うよう、呼び掛けています。
http://starbucks.wi2.co.jp/pc/security_jp.html
公衆無線LAN(Wi-Fi)を使用する場合は、通信を暗号化するVPNアプリを使用しましょう。
※VPN(Virtual Private Network)
VPNアプリには、例えば下記のようなものがあります。これらは有料版ですが、検索すれば無料のアプリも利用できます。
○フリーWi-Fiプロテクション(トレンドマイクロ)
http://safe.trendmicro.jp/products/fwp.aspx
○ノートンWi-Fiプライバシー(シマンテック)
https://jp.norton.com/wifi-privacy
VPNを利用すれば、万が一危険なWi-Fiに接続してしまっても、やり取りしている内容を盗まれにくくなります。
また、Android端末は初期状態では無線LANのオープンネットワークを検出した際に自動的に通知されるようになっています。
オープンネットワークとは、暗号化がされておらず認証なしで利用することのできる無線LANのネットワークのことですので、不用意に接続されてしまうことがあります。
そのためには、オープンネットワーク通知を無効化しておきましょう。
<Android でオープンネットワーク通知を無効する方法>
Android 6.0 では、「設定」→「Wi-Fi」→右上の「設定ボタン(縦に3つの点)」→「詳細設定」→「ネットワークの通知」のチェックマークを「オフ」に設定します。
※Android 7.0 では、「設定」→「Wi-Fi」→右上の「設定ボタン(歯車マーク)」→「ネットワークの通知」のチェックマークを「オフ」に設定します。
※Android 8.0 では、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→「Wi-Fi 設定」→「オープン ネットワークの通知」のチェックマークを「オフ」に設定します。
※Android 9.0 の場合は、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→「Wi-Fi 設定」に「Wi-Fiを自動的にONにする」と「オープン ネットワークの通知」があります。「Wi-Fiを自動的にONにする」とは、自宅のWi-Fiネットワークなどの高品質の保存済みネットワークを検出時に Wi-Fi を自動的に有効にする機能です。「オープン ネットワークの通知」とは、高品質の公共ネットワークが可能な時に通知する機能です。この機能の説明によると「オン」に設定しても良いのかと思われます。なお、「Wi-Fiを自動的にONにする」機能は、インターネット接続の契約データ量が少ない場合は、Wi-Fi接続の設定忘れを防ぐためには便利なものかと思います。
参考:
<iPhoneの「ワイヤレスネットワークを選択」アラートを非表示にする方法>
iPhoneを外出先で使用していると、Wi-Fiスポットへの接続を知らせる「ワイヤレスネットワークを選択」のアラートが頻繁に表示されます。
この「ワイヤレスネットワークを選択」のアラートのスポットについて安易に接続しないようにしましょう。
使用する場合は、安全なスポットであることを確認しVPNアプリを起動して使用してください。
この「ワイヤレスネットワークを選択」のアラートを表示させない方法は下記のとおりです。
「設定」→「Wi-Fi」→「接続を確認」をオフにします。
また、送受信される情報を制御できないテザリングは、必要時以外は無効にしておきましょう。
次回は後編の補正版を紹介します。