- シニア情報生活アドバイザーマガジン
- (第220号−2022年11月28日)
発行:一般財団法人ニューメディア開発協会
シニア情報生活アドバイザー事務局
新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さま、また、感染拡大によりご不安な
新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さま、また、感染拡大によりご不安な日常生活を過ごされている皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。
そして、世界各国における新型コロナウイルス感染症の流行が一刻も早く収まることを祈っております。
新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置は解除されましたが未だに収束はされていません。今後も不要不急の外出を自粛し、感染しない、感染させない取り組みとして「人と人との距離の確保」「マスクの着用」などの基本的な感染防止対策に加え、共同で使う物品などは消毒を行い、こめな手洗いを徹底し、そして、「密閉」、「密集」、「密接」を避ける行動を継続しましょう。
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□ <目次>
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[トピックス]
●「デジタル推進委員」の応募申請方式が変更
●ニューメディア開発協会の年末年始対応について
[スキルアップ講座]
●ポストコロナにおけるシニアネットの活動
−−− メロウ・マイスター 臼倉登貴雄 −−−
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□ トピックス
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●「デジタル推進委員」の応募申請方式が変更
先月のメルマガでもお伝えいたしましたように、デジタル庁「デジタル推進委員」
の申請方式が当協会からの一括申請ではなく、各有資格者の方の個別申請となりま
す。
1.基本的には、いままで通り@「シニア情報生活アドバイザー」A「スマホ・タ
ブレットマスター」B「スマホ・タブレットアドバイザー」いずれかの資格をお持
ちで推進委員をご希望する方は、個別申請することにより取得が可能です。
2.申請する際には、上記の3資格の認定書のいずれか1つの認定書を写真に撮り
添付する必要が有ります。B「スマホ・タブレットアドバイザー」をお持ちの方は
それのみ添付して下さい。(「シニア情報生活アドバイザー」は不要)
3.申請する際、メールのアドレスにより申請が受理されない場合が有りますので
その際は別のメールアドレスを使用して申請して下さい。
4.団体または個人どちらでも申請は可能であり、団体名を記入する際はシニア情
報生活アドバイザー及びスマホ・タブレットアドバイザーは現在登録している団体
(個人登録の方は個人と記入)、スマホ・タブレットマスターは講習を受講した団
体名を記入して下さい。
5.任命された方にはデジタル庁より「デジタル推進委員」任命のお知らせメール
が届き、指定の手続きを終了後、オープンバッジ運営会社より「オープンバッジ」
登録の案内メールが参りますので、それまでお待ちください。
また、任命のお知らせは1週間、オープンバッジは2週間以内に手続きを行わな
いと、案内メールの再送手続きが必要になりますので、期間内に必ず手続きをお願
します。
6.登録は12月1日から可能です。また11月11日以前に申請された方の不具
合等は当協会が引き続き管理いたしますので、新方式での登録は絶対にされないよ
うお願します。
登録申請のURL及び申請手順の手引書は下記よりダウンロードしてください。
シニアネット交流広場→デジタル推進委員応募について
http://nmda-snr.saloon.jp//?page_id=254
●ニューメディア開発協会の年末年始対応について
今年度のシニアネット関係の事務につきましては、年末は12月27日まで、
新年の対応につきましては、1月6日からとさせていただきますので、お問合せ、
依頼事項のある方は早めにご連絡ください。
また、私的な話で恐縮ではございますが、川村は先月末にコロナに感染してしま
いました。
熱自体は最高で37.8度で解熱剤を飲んだら約3日で終わりましたが、その後
倦怠感と咳が続き、完全に復帰するのに約3週間ほどかかりました。
皆様もお正月に観光地等人込みの中にお出かけされる場合は十分お気お付けくだ
さい。
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□ スキルアップ講座
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●ポストコロナにおけるシニアネットの活動
−−− メロウ・マイスター 臼倉登貴雄 −−−
ポストコロナとは、コロナ禍のあとの世界を指す言葉です。
現在、未だに収束したとは言えない状況にありますが、ここでは、コロナ禍によ
ってシニアネットの活動がどう変わったのか。また、ポストコロナにおけるシニア
ネットの活動はどうなるのかを私の体験から考えてみます。
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まず、コロナ禍の影響を整理しますと
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1.講座や会議の開催、イベントの実施ができなくなった。
当然、3密を避けるために「密閉空間」「密集場所」「密接場面」での人の集ま
りはできなくなりました。
また、共同で使うものや場所では消毒が必要となりました。
その他、検温、マスクの着用、うがいや手洗いを頻繁に行うことなどもあります。
※現在では、徐々に実施可能になってきています。
2.施設の使用ができなくなった。
講座や会議を開催する会場の使用ができなくなりました。イベントを実施する
会場や場所の使用もできなくなりました。
どうしても実施せざるを得ない場合(対面での講座や会議など)は、人員の制限、
衝立や仕切りの設置、人との空間を空ける、空調の管理などを行いました。
※現在では、使用可能になってきています。
3.移動ができなくなった。
人が密集する交通機関の使用も制約されるようになりました。
※現在では、元に戻って来ています。
4.外出できなくなった。
人との接触を避けるために、外出する機会を減らすことになった。
※現在は、元に戻りつつあります。
5.外食ができなくなった。
人が密集する店舗や飲食店の使用も制約されました。
※現在は、元に戻りつつあります。
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その結果、活動はどうなったのか
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リアルなイベントは中止、セミナーや講座や会議はリモートでの開催となった。
リモートで実施されたのは、会議や講座をはじめ下記の事業などもリモートでの
実施となりました。
シニア情報生活アドバイザー養成講座、認定試験
シニア情報生活アドバイザー登録更新研修
e-net安心講座
デジタル活動推進事業
デジタル活動支援員養成講座
インターネット安全教室
シニアネットフォーラム 21 in 東京2021(2022も)
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私のとった取り組みは
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●リモート環境の構築
大型モニター、外付けカメラとマイク、グリーンスクリーン設置、照明器具の
設置を行いました。
●ビデオ画面の仮想背景作成
●ZoomとWebexの有料版登録
●リモート・アプリの使用方法を紹介
※シニア情報生活アドバイザーメールマガジンで使用方法を公開
★188号では、Zoomでビデオ会議しませんか
★191号では、パソコンのFacebookから「Messengerルーム」の使用方法
★192号では、Zoom爆撃への対策方法
★193号では、Zoom爆撃への対策方法(その2)
★195号では、「Microsoft Teams」の使用方法-導入編
★196号では、「Microsoft Teams」の操作方法
★198号では、デスクトップ用 Skype のビデオ画面の機能紹介
★202号では、Zoomのミーティングとウェビナーの比較
★205号では、「Webex Meetings」を使ってみよう
★207号では、Webex ミーティングの使用方法の紹介
★208号では、Webex ミーティングの使用方法(コントロールバー)の紹介
★209号では、Webex ミーティングの使用方法(共有画面の操作メニュー)を
紹介
★210号では、Webex ミーティングの使用方法(コントロールバー・続)を
紹介
※これらを掲載したことによりリモート・アプリの使用方法の講座依頼がきま
した。
●在宅ワーク中心となった。
●SNSの活用が増えた。
例:Facebookの投稿、チャット、ページ、グループ、メッセンジャー
LINEのグループ
YouTubeへ掲載
●SMSの活用が増えた。
●メール、メーリングリストの活用が増えた。
●OneDrive や Box 等のクラウドストレージの活用が増えた。
●リモートディスクトップを活用した。
●ネットショッピングの使用が増加した。
例:Amazon、yahoo、楽天、イオン、aliexpress等
●ペーパーレスになった。
情報はデータで提供しましたので、印刷物が必要な人は自分でプリントするこ
とになりました。
●内食が増加した。
レシピサイトを毎日のように活用し料理した。
※結果、料理する機会が増え、楽しみが増しました。
冷凍品の購入やテイクアウトの活用が増えた。
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コロナ禍での活動の評価は
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●メリット
★出掛けなくて良くなった。
移動時間や移動経費の節約になった。
他の地域(遠隔地でも)での活動が可能になった。
※リモートでの講座は場所に関係ないため依頼が増えました。
多くのセミナーに参加する機会が増えた。
★集合する必要が無くなった。
講座の参加者は何処からでも参加可能になった。
会場の準備が必要無くなった。
会場費の節約になった。
飲食費の節約になった。
※特に飲み会が無くなったことが大きいです。
★義理の会議に参加しなくて良くなった。
●デメリット
★オンライン・アプリの使用リテラシー
誰でもアプリを使用できるとは限りません。
★オンライン・アプリの有料経費
無償版だと制限がありますので、どうしても有償版せざるを得なかった。
★ネット回線の確保
光ケーブル、モバイルルーター、Wi-Fiの環境が必要でした。
★デバイスの確保
Windows 11 の公開もありますが、スペックの高いパソコンの購入とスマホの
購入が必要となりました。
★リアルなコミュニケーション不足
対面でのコミュニケーションができなくなったことで意思疎通が不十分になら
ざを得なくなりました。
★講座参加費の徴収が難しくなった
リモートでの実施では参加費の徴収が難しくなりました。
※リモートサービスでは徴収する仕組みもありましが利用しませんでした。
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では、アフターコロナでの活動はどうなるのか
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★リモートの活用の継続
→ 広域からの参加も可能になる。
※会場での実施であると人数に限りがあったが、リモートでの実施となると
人数を多くすることできました。また、何処からでも受講できますので広域からの
参加も可能になります。
→ 気軽に参加できる。
※出掛ける必要が無いので気軽に参加できるようになります。
→ 個別対応も可能になる。
※リモートディスクトップ機能を使えば個別対応も可能になります。
→ 録画の公開も可能。
※セミナーを録画してYouTubeで公開できますので多くの人が視聴できます。
→ SNSの活用が増える。
→ クラウドストレージの活用が増える。
※データの共有や共同作業のためには不可欠となります。
→ メーリングリストの活用が増える。
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では、ポストコロナにおける活動の課題は何か
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★デジタルリテラシーの向上
→ デバイスの使用能力
スマホやパソコンの活用能力向上が不可欠となります。
→ デジタルサービスの使用能力
アプリの使用方法やサービスの活用能力向上が不可欠となります。
★コミュニケーションの確保
特に、リアルなコミュニケーション不足をどう補うのかが必要となるでしょう。
★地域活動の復活
中断した復活による地域のコミュニティの構築をどのように行うのか。
※必要でない効果のない地域活動の見直しも必要でしょう。
★活動ネットワークの構築
従来、地域中心であった活動ネットワークを広域でのネットワークも構築でき
るようになりました。
★情報の共有
SNSやクラウドストレージ等での共有促進が求められます。
★リアルな活動とどう組み合わせるか。
リモートでの活動とリアルな活動の効果的な実施の組み合わせが求められます。
★活動の仕方が変わったことへの対応
リモートの導入による活動展開、デジタル活用による活動で活動の仕方が変わ
っていますので、その対応が必要となります。
★組織運営の在り方は?
当然、組織運営の方法も見直さねばならなくなるでしょう。
★デジタルデバイド(情報格差)への対応
※デジタルデバイドとは「インターネットやコンピューターを使える人と使えな
い人との間に生じる格差」のこと、つまり「情報格差」のことです。
インターネットの普及にともない、高齢者のスマホ・タブレットといったIT機
器の使用、情報媒体としてSNSの利用が当たり前の社会になりました。
一方で、デジタルデバイスを活用できず、デジタル化の流れに取り残されている
情報的な弱者も生まれています。
※加齢とともにデジタルデバイスを活用できなくなる状況もあります。
デジタル化が拡大し、情報を適切に入手できる層と、入手できない層の格差が広
がりつつあります。
※私は、地域の自治会で「インターネット・パソコン講座」を毎月2回。また、
相談会などの支援活動を行っています。大変、好評です。
アドバイザーをはじめシニアネットには、がポストコロナでデジタルデバイドに
積極的に対応していくことが求められていると言えます。
以上、参考にしてください。
記:臼倉
tokio@usukura.com
http://www.facebook.com/usukura.jp
シニア情報生活アドバイザー活動支援ページ
https://www.facebook.com/sitadv/