- シニア情報生活アドバイザーマガジン
- (第34号−2007年5月21日)
発行:一般財団法人ニューメディア開発協会
シニア情報生活アドバイザー事務局
======================================
■目次■
======================================
[トピックス]
●平成19年度「シニア情報生活アドバイザー養成推進事業」の募集中
●スキルアップ講座「Windows Vista」のセミナーを開催
●「リサイクルパソコン無償贈呈」のご案内
[アドバイザーの活動紹介]
●ケアハウスの高齢者にパソコンの手ほどきを
−金澤 修さん−
[シニアネット/養成講座実施団体訪問]
●パソコンを使って楽しむコミュニティを創って
−ひと・まちPCサロン−
[スキルアップ講座]
●SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)利用上の注意
[参考情報・資料]
●「Webアクセシビリティ・セミナー」のご案内
======================================
■トピックス■
======================================
●平成19年度「シニア情報生活アドバイザー養成推進事業」の募集中
ニューメディア開発協会では、平成19年度も日本自転車振興会の支援を受けて「シニア情報生活アドバイザー養成推進事業」を実施しております。
シニア情報生活アドバイザー資格を取得し地域のために貢献したいとする多くのシニアの意欲に応えるべく、養成講座実施団体には趣旨をご理解いただき、積極的に活用されるよう熱望致します。
本事業への応募等については、当協会のシニア情報生活アドバイザー専用ホームページをご覧ください。
URLは下記の通りです。
http://www.nmda.or.jp/mellow/adviser/hojyo.html
●スキルアップ講座「Windows Vista」のセミナーを開催
去る、4月17日(火)に関東地区のアドバイザーを対象に「Windows Vista」のセミナーを東京で開催致しましたところ、大変ご好評を頂きました。
そこで、マイクロソフト株式会社のご協力を得て、まずは6月から7月の2か月の間、5回ほど開催致したいと思います。
近日中に養成講座実施団体宛に募集案内をお送り致しますので、どうぞご活用下さい。
なお、関東地区は既に実施済みとして、今回の募集からは除外させて頂きます。
8月以降の実施につきましては、引き続きマイクロソフト株式会社と調整中です。
カリキュラムは、ニューメディア開発協会仕様で全国共通と致します。
●「リサイクルパソコン無償贈呈」のご案内
社会福祉法人「NHK厚生文化事業団」の平成19年度「わかば基金」により、「リサイクルパソコン」の無償贈呈事業が実施されます。
対象は「パソコンを利用することによって地域で活発な福祉活動に取り組み、高齢者や障害者に直接役立つ活動をしているグループ」とあり、シニアネットやNPO法人等アドバイザー養成講座実施団体は相当数、これに該当すると思います。
贈呈台数は1グループ3台まで、搭載ソフトはXP、ワード、エクセルとなっております。
締め切りが平成19年6月22日郵送必着となっておりますのでご注意下さい。
積極的にご応募されたらいかがでしょうか。
申し込み方法等詳細は下記のホームページをご覧下さい。
URL:
http://www.npwo.or.jp
======================================
■アドバイザーの活動紹介■
======================================
●ケアハウスの高齢者にパソコンの手ほどきを
−金澤 修さん−
平成13年にシニア情報生活アドバイザーの資格を取得して、今年の4月に2回目の認定登録更新を済ませましたが、これまでアドバイザーとしては、これと言うほどの活動もしておりません。
私は京都にある「ひと・まちPCサロン」の会員として、月に何度かのテーマ毎の勉強会やスキルアップ向上の勉強会に出席して、アドバイザーとしてのスキルアップに努めております。
一方地域では、NPO法人ナルクの堺支部に所属して、パソコンで紙面編集を行う機関紙の作成に携わっています。
この機関紙は毎月月初に会員の皆さんに配布されるもので、B4サイズの両面に記事、写真、イラスト等を配置して作成されます。
パソコンでプリントしたときの綺麗なカラーの試し刷りが、会員の皆さんには予算の関係からモノクロの紙面でしかお届け出来ないのが残念です。
ナルクの活動では以前にケアハウスの高齢者にパソコンの手ほどきをした時のことが今も鮮明に記憶に残っています。
これはケアハウスが福祉事業団からパソコンの寄贈をうけ、希望者を募ったところ20人ほどの応募があり、その指導をナルクに要請してきたことから、その一員として参加しました。
生徒さんたちは70〜80代の高齢者でパソコンは初めての人ばかりです。
私が参加したときは、講習が始まって半年が過ぎてからでしたので、当初興味本位で参加された方々は順次抜けていき、継続を希望する熱心な12人の生徒さんがお相手でした。
お相手する生徒さん達は、人によって上達の差がありましたが、少々時間がかかっても何とか入力が出来る状態になっていて、お孫さん達とのメールのやり取りが出来るまで上達しておられました。
講習は月2回で午前2時間、午後2時間を生徒1人にインストラクター1人のマンツー マン方式で担当しましたが、毎回受け持つ生徒さんが変り、かな入力の人やローマ字入力の人がごっちゃ混ぜでこちらの頭も混乱しそうで、指導には大変苦労しました。
それでも生徒の皆さん達からお孫さんとのメールのやり取りとりが出来て楽しい日々を送っている等のお話を聞くとこちらも嬉しくなって指導に一層熱が入ります。
10月からの講習では年賀状に挑戦することになりました。
これまでの慣れた手書きとは違い、パソコンで作る年賀状に初めは戸惑いもありましたが、進むにつれて書体は楷書にするか行書にするか或いは挿入する干支のイラストはどれが良いかかと生徒さんの希望を聞いてインストラクターが手助けをします。
11月の講習では最後の仕上げをして印刷にかかりました。カラーのプリントが出来てくると「ワー!きれい」という生徒さんの声が聞こえます。
自分だけのオリジナルの年賀状が出来て思わず歓声が出たのでしょう。
「先生、有難うございました。」のお礼の言葉に私も嬉しさで一杯になりました。
そして、この講習に参加出来たことを感謝するとともに、ケアハウスの生徒の皆さんへ「これからも頑張って!」とエールを送りました。
シニア情報生活アドバイザー
金澤 修(大阪府)
======================================
■シニアネット/養成講座実施団体訪問■
======================================
●パソコンを使って楽しむコミュニティを創って −ひと・まちPCサロン−
「ひと・まちPCサロン」は、シニアや障害を持つ方がパソコンによるIT情報生活を楽しむお手伝いをするボランティアグループです。
京都市福祉ボランティアセンターを拠点に設立されて3年、直ちに、シニア情報生活アドバイザー養成講座実施団体の認可を受けて以来、毎年5〜6人の有資格者を送り出しています。
現在会員数41名の内23名がアドバイザーとして地域で活動しています。
今年度も7月8日から6名が受講します。
会の活動としては、毎週金曜の午後学習会を開いています。
1週目は、アプリケーション及びウインドーズ、その他会員の希望講座
2週目は、エクセル
3週目は、ワード
4週目は、フォロー及び外部講師による学習
内部講師は複数の会員、又は アドバイザー認定者がスキルアップを兼ねて得意な分野で勤めます。
外部講師として、昨年は総務省近畿通信局から来ていただきました。
今年はドコモ携帯から携帯によるメール、HPへのアクセスの学習もしました。
今後、私達が活動する目標として、現在取り組んでいますのは、京都府で2番目の都市である宇治市にアドバイザー養成講座実施団体を設立することです。
宇治市には「宇治大好きネット」「eタウン・うじ」が活動しています。これらには各種団体が120登録されています。
昨年の11月には、総務省の外郭団体である地方自治情報センターによるeーコミユニティ形成支援事業で「京都山城地域SNSお茶っ人」が起動しました。
設立5ヶ月にして、年齢も職業も住んでいる地域もさまざまな市民、約千人が、ネット上で自分の日記や情報交換を楽しんでいます。
私はその中で技術指導員の立場と役員として活動しています。
このような立場から、是非、宇治市に「シニア情報生活アドバイザー」がパソコンを使って楽しむコミュニティを創って行きたいと願っています。
5月5日、6日の連休には、コミュニティ臨時喫茶店と銘打って「お茶っ人庵」を開き、生ライブや作品展、パソコン教室などを行い大反響を得ました。
「お茶っ人庵」の代表を務める中村俊二さんは、昨年アドバイザー資格の取得者。そして、開店した場所は私の持ち家です。
今度は、この場所に「シニア情報生活アドバイザー」養成講座を開設したいと奔走中です。
ひと・まちPCサロン
http://homepage2.nifty.com/hitomachi/
代表:瀬田佐江子
======================================
■スキルアップ講座■
======================================
●SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)利用上の注意
「mixi」の決算発表によるとユーザー数は983万人になっています。「mixi」以外のSNSの利用者を含めると大多数の方が利用している状況になっています。
シニアの方の利用も増えてきています。また、シニアネットの活動の一環として、SNSを利用する団体も増えてきました。その他、地域コミュニティの活性化の手段として、NPOや地方自治体などでも導入する例も多くなってきました。
私の関係しているシニアネットでもSNSの利用が今月より始まりました。
SNSの普及とともに、さまざまな問題も起こってきています。
今回は、SNSの利用上の注意について紹介いたします。
1.偽招待メールには応えない。
最近、スパムメールとしてSNS偽招待メールが舞い込むようになりました。
招待者を偽ったものもありますので安易には応えないようにしましょう。
2.本名登録のリスクを知っておこう
先般、「mixi」では、これまで本名登録を推奨してきましたが、「本名で登録すれば、お知り合いがあなたを発見しやすくなり身近な交流が広がります。反面、全く知らない人にも本名がわかってしまう可能性があります。」と記載された「使用上の注意」が公開されています。
3.チェーン日記には応じない
「mixiユーザーの日本人写真家が、ロサンゼルスで行方不明。情報を提供してほしい」という内容の日記が大量に投稿される事態が発生したとの公表がありました。
同じ内容の日記のコピーが出回る“チェーン日記”などについて注意を促しています。「このような情報を目にしたり協力を仰がれても、できるだけ応じないようにしてほしい」としています。
4.個人情報の公開を慎重に
個人情報は、プロフィールや日記を「全体に公開」に設定していれば、誰にでも知られてしまいます注意が必要です。利用者が限定されたSNS以外では「全体に公開」しても不特定の人に知られることはありませんが公開する範囲には注意が必要です。
特に、多くの利用者を抱えているSNSサイトでは「全体に公開」することは避けるべきでしょう。
5.友だち登録は慎重に
知らない人との友だち登録は慎重に、友だち登録メッセージが届いたら、その人が直接知っている人かどうかよく確認しましょう。また、知らない人を友だちに誘うことも慎重にすべきでしょう。SNSでは、性別や年齢などを偽ることも可能なのです。
6.トラブルにあったら適切な対処を
自分の日記やコミュニティの掲示板が荒れてしまった場合などの際には、感情的にならず冷却期間をおいて対処しましょう。また、さまざまな勧誘に対して、や不審なメッセージが届いた場合には、絶対に返信しないでください。たとえ相手に対して注意をするつもりで返信をしたとしても、相手は興味を持ったと誤解する可能性もありますので要注意です。
SNSには、トラブルにあったら時のためにQ&Aを設けているところもありますので参考にすると良いでしょう。
7.テーマに沿った参加を心がける
参加中のコミュニティに関係しない内容について話し合いたいときは、別のコミュニティ・サイトに移動するか、自分で新しいコミュニティをつくらなければなりません。
8.中身のわからないファイルをダウンロードしない
SNSを利用してスパイウェアを配布する手口も公表されていますので、中身のわからないファイルはダウンロードしないようにしましょう。
9.他のパソコンを利用した場合は必ずログアウト
パソコン教室や公衆回線を利用してSNSにアクセスした場合は必ずログアウトしましょう。ログアウトしないと情報がcookieに残ったままになります。
また、ブラウザの一時ファイルや履歴に自分のアクセスしたページの情報が全て残ってしまうので、キャッシュをクリアすることも忘れてはならないことです。
10.利用規約とプライバシーガイドラインを読む
SNSには必ず利用規約やプライバシーガイドラインが掲載されています。一度は必ず読んでおいて下さい。大変、参考になる事柄が記載されています。
SNSはさまざな形で今後発展していきます。
楽しく、有意義に活用していきたいものです。
参考になれば幸いです。
======================================
■参考情報・資料■
======================================
〜NPOのWebアクセシビリティ化を支援する〜
●「Webアクセシビリティ・セミナー」のご案内
ITを活用した社会的事業に取り組むNPO法人イー・エルダーでは、真のノーマライゼーション社会の実現に向けて、Webアクセシビリティ化の実現に意欲のある非営利団体に対して資金助成と技術支援を行うプログラムを実施するとともに、Webアクセシビリティへの理解・啓発を目的としたセミナーの開催に2005年より取り組んできております。
この度、2007年のセミナーを下記の要領で開催いたします。なお、当セミナーにおいて、最高100万円の資金助成を行う「第3回NPOアクセシビリティ支援プログラム」の発表も行います。
※当支援プログラムでは、過去、2005と2006年においては、シニア情報生活アドバイザー養成講座実施団体も受賞されております。
ITによる誰もが参加できる社会の実現に関心のある団体や企業のみなさまのご参加をお待ち申し上げております。
(注) Webアクセシビリティとは、「障害のある人や高齢者を含めた誰もが、Webサイトが提供する情報に容易にアクセスでき、その情報が正しく伝わること」をいいます。
「NPOアクセシビリティ支援プログラム」のホームページは下記です。
http://web.access-sp.jp/
−−−−−−−−−−
★ 開催概要 ★
−−−−−−−−−−
日時:2007年6月5日(火曜日)13時〜17時(12時30分より受付開始)
会場:SYDホール
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-25-2
交通:JR山手線/総武線「代々木駅」西口より徒歩5分
地図: http://www.iryo.co.jp/teamiryo/map/syd.vs
定員:120人
主な対象:NPO関係者、企業の社会貢献担当者、視覚障害者(個人)など
参加費:無料(定員になり次第締め切ります。)
主催:NPO法人 イー・エルダー
後援:総務省
参加申し込み:イー・エルダーの専用サイト
http://www.e-elder.jp/public1/doc/pj/work/apli/form.html
問い合わせ先: NPO法人イー・エルダー
NPOアクセシビリティ支援プログラム事務局
メール:
info@access-sp.jp
電 話:03-5728-3571
★プログラム(敬称略)
13:00 オープニング (イー・エルダー理事長 鈴木政孝)
13:05 開会挨拶(NTTPCコミュニケーションズ社長 石田 守)
13:20 基調講演「デジタル・デバイドのないICT社会の実現に向けて(仮題)」
(総務省政策統括官 寺ア 明)
13:50 講 演「Webアクセシビリティへの取組みと課題 (仮題)」
(日本IBM株式会社 主任開発部員 飯塚慎司)
14:20 講 演「在宅障害者との協業によるWebアクセシビリティ化の取組み 」
(株式会社 デンソー 総務部企画2室室長 宮地一郎)
14:50 休 憩 (ドリンクサービス)
15:05 成果検証「Webアクセシビリティ化の成果の検証と課題の紹介」
(視覚障害者 長澤麻実子)
15:35 講 演「NPOにおけるWebアクセシビリティ化の必要性と地域展開」
(NPO法人 ナレッジふくい 理事長 高嶋公美子)
16:05 発 表「第3回NPOアクセシビリティ支援プログラム」
16:30 終 了
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−
※お勧めのサイトがありましたらご提案下さい。よろしくお願いします。