- シニア情報生活アドバイザーマガジン
- (第149号−2016年12月28日)
発行:一般財団法人ニューメディア開発協会
シニア情報生活アドバイザー事務局
この度、鳥取県中部地震で被災にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被災地の方々におかれましては、一日も早い復旧がなされますことをお祈りいたします。
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□ <目次>
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[トピックス]
●シニアネットフォーラム21 in 東京2017について
●日本郵便「高齢者みまもりサービス」への参加の件
●来年度の仕事始めについて
[スキルアップ講座]
●Windows live メールのデータをThunderbirdに移行する方法
−−− メロウ・マイスター 臼倉登貴雄 −−−
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□ トピックス
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●シニアネットフォーラム21 in 東京2017について
シニアネットフォーラム21 in 東京2017については、詳細については
後日ホームページ等にて発表いたしますが、平成29年3月17日、東京芝の「東
京グランドホテル」にて開催予定です。
ご講演はテレビ、ネットでご活躍中の津田大介殿、日本マイクロソフト社殿を予
定しておりますのでぜひご参加下さい。
津田大介:
http://tsuda.ru/
●日本郵便「高齢者みまもりサービス」への参加の件
すでに12月13日付けの臨時メールマガジンにてお知らせいたしましたが、こ
の度、当協会としてiPadを活用した日本郵便「高齢者みまもりサービス」のお手伝
いをさせていただくこととなりました。
すでに当協会シニアネット加盟団体の方には各団体を通じてサービス契約者への
講習会実施、初期設定作業への参加等をお願いいたしておりますが、それ以外の方
にも今後ご参加をお願いいたしますので、その際には積極的なご参加をぜひお願い
申し上げます。
今後の少子高齢社会の進展とともに、本見守りサービスは社会的にも大変有意義
なものとなり、また、一方シニア情報生活アドバイザーの方の活躍の場としても大
変よい事業と思いますので宜しくお願い申し上げます。
本サービスは来年春より全国の一部地域から実施され来年中には各都道府県で実
施の予定です。
●来年度の仕事始めについて
平成29年度の仕事始めにつきましては1月5日(木)より開始させていただき
ます。
それでは皆様良いお年をお迎えください。
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□ スキルアップ講座
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●Windows live メールのデータをThunderbirdに移行する方法
メロウ・マイスター 臼倉登貴雄
前号ではWindows live メールのデータをOfficeのOutlookに移行する方法を紹介
しました。
その後の情報では、Windows live メールが使えなくなった代わりに選ばれてい
るメーラー(メールソフトのこと)は「Thunderbird」が多いようです。
私は10年以上前から「Thunderbird」をメインのメーラーとして使用してきまし
た。無償で使えるメーラーであり、使い勝手は非常に良いといえます。
※「Thunderbird」は正式名は「Mozilla Thunderbird」と言います。
Mozilla Foundationという非営利団体が無償で提供(寄付は受け付けています)し
ているメーラーです。
どんなメーラーかと一口で言うと「メッセージの高速全文検索、タブ表示、アー
カイブ。設定も簡単で、カスタマイズ自由自在。そんなメールソフトが
Thunderbird です。」とThunderbirdのサイトには紹介されています。」
私が気に入っているところは、様々な機能の追加やカスタマイズできる「アドオ
ン」が沢山公開されていて無償で利用でることです。
どんな「アドオン」が有るかは下記を参照してください。
3-1で紹介するWindows live メールの「アドレス帳」をインポートするツール
「ImportExportTools」も「アドオン」です。
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/
では早速、Thunderbirdを利用して見ましょう。
利用を開始するには、最初に先ずThunderbirdをインストールしなければなりませ
ん。次いで、Windows live メールのデータ(ここで言うデータとは「メッセージ」
と「アドレス帳」のこと)をエクスポートしてThunderbirdにインポートしなければ
なりません。
結構、面倒な作業がありますが、要領を覚えれば簡単なものです。
1 Thunderbirdのインストール
1-1 ダウンロードは下記よりできます。
https://www.mozilla.org/ja/thunderbird/
インストールは「標準インストール」を選択してください。
1-2 Thunderbirdを起動
1-3 「Thunderbirdのご利用有り難うございます。」の画面が開かれたら、左下の
「メールアカウントを設定する」ボックスをクリックします。
※画面が表示されない場合は、「ファイル」 → 「新規」 → 「既存のメー
ルアカウント」で開きましょう。
1-4 「メールアカウント設定」の画面で、Windows live メールのアカウントをあ
なたのお名前、メールアドレス、パスワードに登録し、「続ける」をクリックしま
す。
1-5 「アカウント設定が、一般的なサーバ名で検索したことにより見つかりまし
た。」と中央に表示されていれば「完了」をクリックします。
1-6 メールアカウントの設定が完了し、メールアカウント名の受信トレイが表示さ
れます。
※複数のアカウントが有る場合は、一つ一つ「ファイル」 → 「新規」 →
「既存のメールアカウント」で登録しましょう。
以上で、Thunderbirdの設定は完了です。
<< Windows live メールのメッセージを移行 >>
※Windows live メールの起動時の設定が「起動時にメッセージの送受信を実行す
る」になっていると、起動時に送受信が実行されサーバーエラーが表示されますの
で、この設定は解除しておくと良いでしょう。
解除する場所は、「ファイル」 → 「オプション」 → 「メール」 →
「全般」タブの「メールの送受信」欄にあります。
2 Windows live メールのメッセージをエクスポート
2-1 Windows live メールの「ファイル」 → 「電子メールのエクスポート」
→ 「電子メールメッセージ」をクリックします。
2-2 「電子メールをエクスポートする形式を選択してください」に表示されている
「Microsoft Windows Live メール」を選択して「次へ」をクリックします。
2-3 「メッセージの保存する場所を指定する」画面が表示されたら「参照」ボタン
をクリックして保存するフォルダーを選択します。
※デスクトップ画面に「Msessage」というフォルダを先に作成しておいてから選
択すると分かりやすくて良いでしょう。
2-4 「フォルダーの選択」画面が表示されたら「すべてのフォルダー」にチェック
を入れて「次へ」をクリックします。
2-5 「エクスポートの終了」画面が表示されたら「完了」ボタンをクリックし終了
です。
3 ThunderbirdにエクスポートしたWindows Live Mailのメッセージをインポート
するためのアドオン「ImportExportTools」をインストール
3-1 下記よりアドオン「ImportExportTools」をダウンロードします。
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/importexporttools/
3-2 Thunderbirdの「ツール」 → 「アドオン」で「アドオンマネージャ」を開
きます。
3-3 「アドオンマネージャ」の上部にある歯車のマークをクリックし、「ファイル
からアドオンをインストール」を選択します。
3-4 3-1で保存した「importexporttoolsxxxxxxxxxx.xpi」ファイルを指定します。
3-5 「ソフトウェアのインストール」画面が開かれたら「次のソフトウェアをイン
ストールする許可を求めています」に「ImportExportTools」があることを確認して
「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
3-6 「アドオンマネージャ」の上部に「ImportExportToolsはThunderbirdの再起動
後にインストールされます」のメッセージが表示されていますので、右側に表示さ
れている「今すぐ再起動する」をクリックします。
4 ThunderbirdにエクスポートしたWindows live メールのメッセージをインスト
ール
4-1 ThunderbirdにWindows live メールと同様のフォルダーを作成します。作
成は、
「受信トレイ」の上を右クリックして「新しいフォルダ」をクリックして「新しい
フォルダ」画面で名前を記載し「フォルダを作成」ボタンをクリックしますと作成
できます。
4-2 新しく作成したフォルダの上を右クリックして「ImportExportTools」を選択
し、「emlファイルをインポート」を選択し、2-3で作成したフォルダにあるエクス
ポートしたファイル(拡張子:eml)を指定し「開く」ボタンをクリックします。
※インストールはフォルダ単位で行うので、フォルダが沢山有る場合は手間がか
かります。
<< Windows live メールの「アドレス帳」を移行 >>
5 Windows live メールの「アドレス帳」をエクスポー
5-1 Windows live メールの左下にある「アドレス帳」を開きます
※ウィンドウの表示形式によって「アドレス帳」の表示箇所や「アドレス帳」と
表記されていない場合があります。
5-2 メニューのツールにあるエクスポートをクリックして“カンマ区切(.csv)”
をクリックします。
※“カンマ区切(.csv)”だと、csvファイルでエクスポートしますので“Excel”
で編集することができます。
5-3 「保存先の指定」画面が表示されますので、“参照”ボタンをクリックして保
存先にデスクトップ画面を指定し「address.csv」というファイル名にして「次へ」
ボタンをクリックします。
5-4 「CSVのエクスポート」画面が表示されます。ここでは、エクスポートするフ
ィールドを選択し“完了”ボタンをクリックます。
※選択をしないで、そのまま“完了”ボタンをクリックしても良いですが、次に
行うThunderbirdへインポートする際、インポート先のフィールドを指定する面倒が
あり
ます。必要のないフィールドはチェックを外しても良いでしょう。私は、アドレス
帳の整理をするために“名前”と“電子メール アドレス”だけを選びました。
5-5 エクスポートしたファイルをExcelで開いてデータが間違いなくエクスポート
されているか確認しましょう。
※私の場合、文字化けになっていたこと、フィールドに入っていないデータ、違
うフィールドに入っていたなどのトラブルがあり、再度、エクスポートをやり直し
ました。
6 Thunderbirdにアドレス帳のインポート
6-1 Thunderbirdにアドレス帳をインポートするには、「ツール」→「設定とデー
タのインポート」を選択します。
6-2 「設定とデータのインポート」画面では、「アドレス帳」にチェックを入れ
「次へ」ボタンをクリックします。
6-3 「インポート元のファイル形式を選択してください:」では「テキストファイ
ル」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
6-4 「アドレス帳ファイルを選択」画面では、5-3でエクスポートした
「address.csv」を選択します。
※この画面で大事なことは、ファイル名ボックスの右端にあるファイル形式の選
択の▼で「カンマ区切り(*.csv)」に変更しないと「address.csv」は表示されま
せんのでご注意ください。
6-5 「アドレス帳のインポート」画面では、アドレス帳のフィールドとインポート
するデータ項目を合わせます。「上へ」「下へ」ボタンでアドレス帳のフィールド
項目が上下できますので、全ての項目をインポートする項目に合わせて「OK」ボ
タンをクリックします。
6-6 「アドレス帳 addressをインポートしました。」のメッセージ画面が表示され
たら「完了」ボタンをクリックします。
6-7 最後にインポートできたかを確認します。Thunderbirdのツールバーにある
「アドレス帳」をクリックして「アドレス帳」を開き、左側の「すべてのアドレス
帳」の下に「address」というフォルダ作成されていて、そのフォルダの中にインポ
ートしたアドレスが全て入っているか確認します。
6-8 入っていればWindows live メールの「アドレス帳」のThunderbirdへの移行は
完了です。
以上