長寿化により、私たちのライフスタイルにも大きな変化が起こっています。
とくに老後の生活においては、以前では考えられなかった「円熟期」という60歳から80歳の約20年間も得られるようになりました。
この「円熟期」の暮らし方や生き方を若い時から計画的に考え、備えておこうというのが、人生設計の大きな目的のひとつといえましょう。
また、社会や経済の成熟化より、私たちは多様な生活や人生の選択ができるようになりました。
現在の生活をより豊かにし、より多くのゆとりが得られるよう、日々の暮らし方を考える必要性も高まっています。
人生の後半には、身体機能の衰えをはじめ、さまざまな変化や出来事が家庭・家族に生じます。
加えて、私たちをとりまく環境も大きく変わっていきます。
住宅・交通・通信・流通・地域社会・行政サービスなどが充実し、私たちの生活はこれから快適で便利なものとなるでしょう。
こうしたさまざまな環境変化に対応していくためにも、人生設計は欠かすこせができません。
人生設計でポイントとなるのが自分の寿命。
人生80年と言うが、自分は果たしてそれほど生きられるのだろうか。
生きられるとしたら、その歳までの設計をしっかり立てたいと思うものです。
しかし、寿命だけは誰にもわかりません。
そこで、ひとつの参考となるのが政府統計の「簡易生命表(平均余命)」。
これは生命保険や年金の掛け金などの保険料策定にも使われているもので、“あなたの現在年齢であと何年生きられるのか”の平均値を表しています。
一覧表(下記の平成23年簡易生命表)を参考に、自分の寿命をシミュレーションしてみましょう。
自分や家族の平均余命を知るには、日本人の平均余命 平成25年簡易生命表を利用してください。
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2013年9月13日、厚生労働省が発表した100歳以上の高齢者の数は54,397人です。
前年より3,021人増え、43年間連続で増え続けています。
この推移でいくと10年後には10万人を超えるのではないでしょうか。
平均余命も年々伸びていますので、人生100年も夢ではないと思います。
私は、80歳から100歳の20年間を「完熟期」と命名していました。
これからは、「円熟期」だけではなく「完熟期」についても、暮らし方や生き方を考えておく必要があるでしょう。
この「完熟期」に備えておくことは、今話題になっている「終活」とも重なってきます。
追記:「完熟期」が「終活」であるならば「円熟期」は「老活」と言うことにしました。
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